ホームマレーシアニュースLRTクラナ・ジャヤ線で衝突事故 47人が重傷-2021/05/25
LRTクラナ・ジャヤ線で衝突事故 47人が重傷-2021/05/25

LRTクラナ・ジャヤ線で衝突事故 47人が重傷-2021/05/25

2021.05.25 政治・社会
首都圏の軌道交通、RapidKLのLRTクラナ・ジャヤ線の本線上で5月24日夜8時半過ぎ、2本の列車が衝突する事故が起きた。この事故で、死者はなかったものの、47人が重傷、166人が軽傷を負った。
事故の一報を受け、ウィー・カーション運輸相が現場に急行した他、ムヒディン首相も負傷者への見舞いの声明を出す一方、救護を速やかに行うよう関係当局に指示した。
事故は、KLCC駅からカンポン・バル駅の中間地点で起きた。テスト中の列車に、退勤時で混み合っていたゴンバッ駅発の列車が衝突した。クラナ・ジャヤ線は自動運転で運行されているが、警察のこれまでの調べによると、テスト中の編成を運転士がマニュアルモードで誤って本線上に入れてしまったという。原因のひとつとして、運転指令と運転士らとの連絡に行き違いがあったとも指摘されている。
乗客や負傷者は事故車両内から午後9時50分までに全員脱出しており、負傷者はクアラルンプール病院(HKL)に搬送されている。なお、事故翌日25日以降の運行については、「別途通知するまで運休」とのアナウンスがなされている。
事故直後から、乗客が映したとされる写真やビデオがソーシャルメディア上に掲載された。そうしたビデオから、大量の出血をした負傷者をはじめ、腕の裂傷から出血している男性、ケガを負った床に横たわっている乗客の様子などが読み取れる。
ウィー運輸相は事故現場近くで、取材陣に対し、原因究明のための専門委員会を立ち上げると説明。2週間以内に事故原因を発表したいとの考えを示している。 
クラナ・ジャヤ線は1998年に区間開通。マレーシアでは最初の完全自動化された通勤電車で、負傷者が出る事故が起きたのは初めて。全線で37の駅があり、首都圏でも最も利用者が多い通勤路線。コロナ禍以前には平日の乗客需要は約30万人となっている。
(写真:首都圏交通機関を運営するPrasaranaのビデオから)
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