ホームマレーシアニュースLRT事故の重軽傷者は213人に 原因は人的ミス-2021/05/26
LRT事故の重軽傷者は213人に 原因は人的ミス-2021/05/26

LRT事故の重軽傷者は213人に 原因は人的ミス-2021/05/26

2021.05.26 政治・社会
5月24日夜に213人の重軽傷者を出したクアラルンプールを走るLRTクラナ・ジャヤ線の事故で、運行するラピッドKL社の親会社であるプラサラナ・マレーシアは5月25日、重軽傷者が213人に達したと発表した。
大半が軽傷だったが、病院に搬送された64人のうち6人が重傷。3人が人工呼吸器をつけており、脳内出血も発生しているという。
同社のタジュッディン・アブドゥル・ラーマン会長は25日、事故発生に対して謝罪すると同時に、けがを負った213人に対して補償金として1人1000リンギを支給すると発表した。また、事故により出社できないなどで収入減となった人に対してはその分も支給するとしている。
ウィー・カーション運輸相は25日、陸運局による暫定的な原因調査について明らかにした。同相によると、試験走行中のTR40には整備士が乗っており、その車両はダンワンギ駅に向かう予定だった。しかし、車両内の制御装置が故障していたため、修理のため電車車庫に向かおうとしたが、整備士は管制室に「カンプン・バル駅に向かっている」との誤った情報を伝えたという。しかし、TR40の車両はKLCC駅方面に向かい、その後にKLCC駅に停車中の乗客が乗った車両は出発して正面衝突した。同相は「整備士による過失で、人的ミスが原因」との見解を示した。
同相はまた、省内に事故究明委員会を立ち上げたことも明らかにし、さらに詳しく調べるとしている。プラサラナの同会長は事故の調査終了までには2週間かかるとの見方も示した。
同線は25日午前6時から運行を再開。ただ、パサール・スニ駅とアンパン・ジャヤ駅の間は無料のシャトルバスを15~20分毎に1本の間隔で当面走らせる。全面再開は27日になる見込み。
25日からは活動制限令(MCO)に入ったため、LRTの乗車能力は50%に抑えられた。ピーク時(午前7~9時と午後5時~7時)は10分間隔、午前10時から午後5時までは1時間に1本、それ以外は30分間隔の運行となっている。
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