「マレーシア、五輪から排除の記事は誤報」東京組織委が反応-2021/06/09

東京五輪組織委員会（TOCOG）は6月8日、マレーシアの有力紙「ニュー・ストレーツ・タイムズ（NST）」が報じた、「変異ウイルス流行10カ国に対する東京五輪参加締め出し」とする記事について、事実無根との見解を述べた。
NSTは同日午前、「マレーシアは五輪から排除？」という見出しで記事を掲載。内容には「日本政府が組織委に対し、変異ウイルスの流行が広がっている国10カ国について、本大会から排除するよう促している」と書かれ、マレーシアの他、インド、パキスタン、ネパール、バングラデシュ、モルディブ、スリランカ、アフガニスタン、ベトナム、イギリスの国名が挙げられている。
記事ではさらに、日本政府は「大会の管理と準備」のために、これらの国からの選手の入国を拒否することができない場合、より厳しい措置を関係国に課す構えがあるとも報じている。
こうした内容について、同日行われた組織委の理事会後の会見で、武藤敏郎事務局長は「まったく聞いたことがないし、考えられない」と、これを否定している。