ホームマレーシアニュースLRT事故 重大な鉄道運行基準の無視が原因=運輸相-2021/06/11
LRT事故 重大な鉄道運行基準の無視が原因=運輸相-2021/06/11

LRT事故 重大な鉄道運行基準の無視が原因=運輸相-2021/06/11

2021.06.11 政治・社会
5月24日にクアラルンプール中心部のLRTの路線上で発生した事故に関して、ウィー・カーション運輸相は「重大な鉄道運行基準が守られていなかったために発生した」との事故の最終調査結果を発表した。
調査では、乗客が乗っていなかった故障した電車(TR40)で車載通信システム(VOBC)がリセットのままだったことが判明。自動運転(ATO)モードで修理のために車庫に戻すことになっていた。しかし、この電車に乗っていた整備士と運行管理センターの係官が運行基準を無視して確認を怠り、反対方向のKLCC駅方面に向けて手動で電車を走らせた。本来はVOBCをリセットし直して運行する必要があった。
また、同時に同駅で約10分間待機していた乗客が乗った電車TR81はTR40が自動運転となっていない情報が伝わっておらず、隣のカンプン・バル駅方面に走行を始めた。このため、両車両は正面衝突し、負傷者が200人以上出る事故となった。
事故調査は運輸省の事務次官を筆頭に9人からなる事故調査委員会が行った。9日の閣議では公共交通機関運営のプラサラナ・マレーシアに対して行う23項目の提言が提出された。
提言内容には安全に関する監査委員会の設立と同社に対する監査の実施のほか、手動運転時に整備士を2人乗車させること、安全基準やガイドラインの見直しと更新、整備士と運行管理センターの連絡に関するリスク評価の実施、同センターでの緊急時ボタンの設置などが盛り込まれた。
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