サラワク州で狂犬病　さらに1人死亡-2021/06/11

保健省は6月10日、サラワク州で狂犬病が原因で男性（45）が死亡したと発表した。今年に入って狂犬病にかかった患者は4人となった。
この男性は今年2月と3月に働いていたスランガウ郡の合板製造工場近くで犬2匹にふくらはぎとあごを噛まれた。しかし、傷口を15分以上にわたって水で洗わず、また医療機関で治療も受けていなかった。噛んだ犬は男性が働いている会社の同僚2人が飼っている別々の犬だった。この2匹はすでに殺処分されたという。
男性は5月6日にシブ病院に入院。頭痛や発熱、狂犬病の特徴でもある恐水発作が出たことから同月9日に検査をしたところ、陽性反応が出た。男性の容態はその後に悪化し、同月12日未明に亡くなった。
同州では2017年から狂犬病が発生し、流行宣言が発令された。これまでに35人が感染し、33人が死亡している。生存している2人は子どもだが、重度の神経症状が出ていると同省は明らかにした。
同省は改めて犬に近寄らないことや犬に噛まれた場合の対処法を説明した。