陽性者48人をトラックで搬送　運転手に罰金-2021/06/15

クダ州クアラ・ムダ郡警察は6月13日、新型コロナウイルスの感染者48人を許可なくトラックで搬送した容疑で運転手に罰金刑を下した。
48人は鶏肉加工工場の従業員。工場で感染者が出たことから、同郡保健局が従業員135人全員のPCR検査を指示した。指定された検査場で検査を受けさせたところ、全員が陽性と判明。同局はリストバンドを着用させて隔離を命じた。
ところが、工場側は従業員全員をトラックに乗せて工場に帰宅させていた。リストバンドをつけた労働者らがトラックに乗っている映像がソーシャル・メディア上で流れたことから、警察が捜査を開始して工場に戻る途中のトラックを発見し、身柄を確保した。
このトラックは検査場と工場との間を3回往復し、48人は最後のグループだったとみられる。残りの陽性となった従業員もこの後に身柄を拘束されて隔離されたようだ。
警察は、刑法で定められた、命にかかわる病気の感染を引き起こす可能性のある過失行為があったとしてこの工場の経営者への捜査を開始し、処罰する方針。