ホームマレーシアニュース野菜価格が高騰 生産地のEMCOで-2021/06/16
野菜価格が高騰 生産地のEMCOで-2021/06/16

野菜価格が高騰 生産地のEMCOで-2021/06/16

2021.06.16 政治・社会
国内の野菜の価格が30~40%ほど高騰している。生産地であるパハン州キャメロン・ハイランズの一部で「強化された活動制限令(EMCO)」が6月14日に発令されたためで、今後も高値が続きそうだ。
キャメロン・ハイランズは国内最大の野菜や果物の生産地として有名だ。EMCOによる封鎖措置で、野菜農家の65%が影響を受け、従業員1万2000人が自宅隔離を余儀なくされている。
マレーシア野菜栽培者協会連盟によると、封鎖措置に伴い、1日あたり野菜565トンが出荷できなくなった。このため、14日の野菜の卸売価格は通常時の最大40%まで値上がったという。
EMCOは今月27日までの期限で、2週間は農家での作業がまったくできない。解除された後も2週間放置された野菜をどれだけ収穫できるかもわからず、野菜の高値は当分続く可能性がある。また、肥料や害虫駆除剤など農業関連品も高騰し始めており、キャメロン・ハイランズの農家にとって大きな打撃となる。
同地では主にトマト、きゅうり、唐辛子、キャベツ、葉野菜、豆類が栽培されている。首都圏やペラ州イポーを中心に運ばれている。また、シンガポールにも輸出されており、同国でも野菜価格は高騰する可能性がある。
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