政府　屋内での換気基準を近く発表へ-2021/07/06

ジェミラ－・マフムッド首相特別顧問（公衆衛生担当）は7月5日、住宅や商業施設、職場といった屋内での換気や空気の質などに関するガイドラインが近く発表されることを明らかにした。
このガイドラインでは屋内での感染を減らす目的のためで、職場や病院、家庭といった建物での換気の実践方法を詳細に説明するとしている。
同首相特別顧問は昨年から「新型コロナウイルスは最低でもさらに2年は生き残る」と主張。また、今後も新型コロナウイルスの流行が発生する可能性が高く、感染防止にはこれまでとは異なるアプローチで取り組む必要があるとも述べている。
英国では学校の教室でのマスク着用が求められており、国民のワクチン接種率が高いイスラエルでも建物内での着用が再び義務付けられている例を挙げ、室内での感染防止が重要との認識を示した。また、米国疾病管理予防センターによると、屋内で新型コロナウイルスに感染する確率は、日光と換気不足のため、屋外に比べて約18倍高いとの調査も出ている。
同特別顧問は、政府の「国家復興計画」で次のフェーズに移行する中、経済を再開させていく前に換気政策を実施すべきとも主張。今後の流行に備えて政府が方針を打ち出す必要があるとも語った。