連立政権崩壊か　エネルギー・天然資源相が辞任-2021/08/04

シャムスル・アニュアル・エネルギー・天然資源相が８月３日、突然辞任した。
同相は、「統一マレー人国民組織（UMNO）が先に決定したムヒディン政権を支持しない方針に従う」と理由を説明した。同相はUMNO所属の議員。
一方、UMNOのアフマド・ザヒド総裁は「（同党所属の下院議員の）40人がムヒディン政権と国民連盟（PN）を支持しない旨の宣言書に署名した」と主張した。
ただ、UMNO内部は割れているようだ。同党の最高執行協議会委員のザヒディ通信マルチメディア副大臣は「政権を支持するよう総裁を説得する」と述べ、宣言書には署名していないと説明。同副大臣は「次期総選挙で野党として臨むのであれば、議席を失う可能性がある」と当惑している。また、シャヒディン・カシム議員も「宣言書には署名していない」と明言している。
与党最大のUMNOが一枚岩ではないことが再び露呈した格好となった。同政権は過半数ぎりぎりで成立しており、同党の対応次第で政権の行方が決まる。