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首相が全政党に連携要請 選挙は来年7月までに-2021/08/14
首相が全政党に連携要請 選挙は来年7月までに-2021/08/14
2021.08.14
政治・社会
ムヒディン首相は8月13日、緊急のテレビ演説を行い、自身への支持が下院で過半数を割り込んでいることを認めた。そのうえで野党を含めた全政党に連携を求める声明を発表し、下院議会選挙を来年7月末までに実施したい考えを示した。
首相は辞任する用意があることを述べたものの、「現在の下院の勢力状況ではどの下院議員も次期首相が過半数を制したとの証明ができない」と述べた。首相が辞めた場合、内閣も総辞職となるため、政治的混乱が続き、新型コロナウイルスの抑え込みやワクチン接種プログラムに大きな影響が出ると指摘。そのため、与野党を越えた支持を呼びかけ、来週にも各党首と会談していくとも話した。首相は連立内閣の組み換えも模索している模様だ。
首相は各党首との会談のうえ、下院で3分の2の支持を得られれば、すぐに特別国会を招集させて信任動議を提出すると述べた。その上で首相任期を2期までに制限することや政治の不安定化ともなっている議員の政党鞍替え禁止法案を議会に上程するとも約束した。
さらに、国会での「チェック・アンド・バランス」を機能させるため、国会内の特別委員会の半分を野党側に委員長を任せるとも提案。また、選挙権を18歳に引き下げるとも述べ、次期総選挙を2022年7月末までに実施させるとしている。
政治的混乱は今月3日、統一マレー人国民組織(UMNO)のアフマド・ザヒド総裁が首相への支持を撤回する「宣誓書」を得たと発表。与党でありながら、首相を支持しないと発表し、閣僚も2人辞任していることから連立政権崩壊が現実味を帯びていた。
今回の緊急テレビ演説では首相支持派の閣僚らも首相の後ろに並んだが、UMNO所属のイスマイル・サブリ副首相兼国防相の姿はなかった。
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