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長期のパンデミックで早期の高齢化社会へ=人口局-2021/08/18

長期のパンデミックで早期の高齢化社会へ=人口局-2021/08/18

2021.08.18 政治・社会
国家人口・家族開発局(LPPN)のアブドゥル・シュクル局長は8月17日、新型コロナウイルスのパンデミックが長期に続けば、マレーシアは2030年より前に高齢化社会に突入するとの見通しを示した。
同局はこれまで2030年までには人口の15%が60歳以上の高齢化社会に入ると予測。しかし、パンデミックにより家族計画を変更する人が多いことが調査でわかったという。
同局が昨年4月に行った調査では61%の回答者が家族計画を変更すると回答。その理由として「貯金がない」(58%)、「新型コロナウイルス感染への恐れ」(34%)、「パンデミックにより出産前の治療を受けられなくなることへの恐れ」(32%)が挙げられた。
マレーシア統計局によると、2020年の60歳以上の人口は350万人に増加し、総人口の10・7%に到達。2019年から10万人が増えたことになる。一方で、今年第2四半期(4~6月)の出生率は前年同期比で4・4%減を記録している。
同局長はまた、将来の労働力不足にも憂慮を示した。高齢化社会に突入した場合、労働力不足を解消するため、外国人労働者に頼る必要がある。しかし、同局長によると、2050年までにはマレーシアへの出稼ぎ労働者が多いインド、バングラデシュ、フィリピン、ミャンマーといった国々も高齢化社会を迎え、現地でも労働者不足に直面する。このため、「こういった国々は出稼ぎ労働制度を停止せざるを得なくなっていくだろう」とも述べ、国内労働者の職種と実際の技術のミスマッチを最小限に抑えるなどの対策が必要との認識も示した。
また、今後の人口予測については2071年まで増加を続け、4609万人に達した後に2072年以降は減少を始めるとしている。
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