タリバンを祝福　PASの州議員のアカウントに処罰-2021/08/19

ソーシャル・メディアのフェイスブックとツイッターは8月18日、全マレーシア・イスラム党（PAS）所属のトレンガヌ州議会議員、カリル・アブドゥル氏のアカウントに対して処罰を下した。同議員はアフガニスタンを掌握した武力勢力「タリバン」に対して祝福するコメントを投稿していた。
両ソーシャルメディアは基準に違反しているとし、フェイスブックでは24時間の投稿とコメントの禁止措置を取った。フェイスブックでは同議員の「友達」以外はアカウントを見られないようにしたほか、ライブ放送と広告の掲載を60日間禁じた。
ツイッターでは祝福するコメントが運営会社側により削除されたようだが、処罰内容の詳細は明らかにされていない。
同議員はPASの国際問題・対外関係委員会の委員長も務めており、関連のアカウントにも同様のコメントを掲載。タリバンによる「独立」と記載し、「すべてのアフガニスタン人が祖国を解放するために努力した結果である」とも投稿したほか、シャリーアと包括的なイスラムの価値観に基づき、国を発展させるていけるよう祈るとしていた。
しかし、ソーシャル・メディアを主要な発信源としている同党側はさらなる処罰を恐れたのか、タリバンを祝福する関連の投稿内容をすべて削除した。
同議員の父親はPASのアブドゥル・ハディ総裁。