ホームマレーシアニュース各地のレストラン 店内飲食にためらい-2021/08/23
各地のレストラン 店内飲食にためらい-2021/08/23

各地のレストラン 店内飲食にためらい-2021/08/23

2021.08.23 政治・社会
全国のレストランなどでワクチン接種完了者が店内で飲食できることになった。政府は先に今月10日から「国家復興計画」の2期目と3期目の地域、首都圏など1期目の地域は20日から許可したが、各地の飲食店では依然としてテーブルを出して食べ物を提供するのをためらっている姿がみられる。
クランタン州では10日から2回のワクチンを接種した人は店内で食べられるようになった。しかし、州都コタバル市内ではテーブルを出す飲食店はほとんどない。
同州警察によると、これまでに飲食店が標準運用手順(SOP)を違反して摘発されたケースがまだない。市内の車の量も5~10%ほど増えたものの、買い物などに限られて外出するのみで、飲食店で食べる姿は見られない。同州では新規感染者数が高止まりで、飲食店店主は店内での感染を恐れる。
コタバル市内でマレー料理店店主のザイニさんは「緩和措置は時期尚早」との見方を示し、店員がワクチン接種も受けていないことからリスクを取りたくないと語った。
カフェを営むチュー・リムンさんは9月から店内飲食を始めるとしているものの、様子見のようだ。店員全員がワクチン接種を完了したが、州内でのさらなる感染者増加では店内飲食を渋る可能性もある。
20日から飲食が可能になったクアラルンプールでも同様だ。ブキビンタン地区でチキンライス店を経営するヨックさんは「感染者がまだ多いので、テーブルを出すのはリスクが高すぎる」と指摘。売り上げがロックダウンで以前より40%以上落ちたものの、「店内で飲食できるようにするにはまだ時期尚早」との意見。また、店内で感染者が出た場合は封鎖措置が取られ、最低2週間は営業ができなくなるうえ、「検査費用もばかにならない」としてテーブルの準備をためらう。
別の飲食店店主は「ワクチン接種証明で客と口論になりたくない」として客と不必要な争いが発生する可能性があると指摘。ソーシャルメディア上で口論となっている映像をみて「様子をみたい」として店内飲食に躊躇していた。
このほかの地域のレストランでもいずれも同様の意見で、新規感染者数が激減しない限りは飲食店による店内飲食の「解禁」は進まないようだ。
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