首相　主要野党と議会機能の強化などで合意-2021/08/26

イスマイル・サブリ首相は8月25日、希望同盟（PH）の主要野党3党と1時間以上にわたって協議し、共同声明を発表した。
共同声明では議会の強化、司法の独立性の確保、国家の統治における制度改革といった点で合意。新型コロナウイルスの感染深刻化や経済危機のなかで国王が超党派で協力するよう指示が出たことに対する対応だと声明では説明した。
特に政権の透明性を高め、国民の意思を実現するための「チェック・アンド・バランス」の役割を果たすため、議会の機能を強めることが重要としている。
協議後に人民正義党（PKR）のアンワル・イブラヒム総裁は「首相がマレーシア人寄りの政策に徹し、パンデミックをうまく収束させていくことができれば、PHは政治的緊張を下げるだろう」と述べ、首相の信任動議が出されたとしても異議は唱えない旨を示唆した。
与党側が野党側とこういった協議を行って共同声明を出すのは異例。