首都圏の断水原因　食品工場での垂れ流しか-2021/09/06

8月31日午前にスランゴール州の原水ポンプ場の水が異臭を放ち、首都圏の一部で断水措置となったことに絡み、環境・水省は9月5日、同州ブラナン地区の食品工場から廃水が垂れ流された可能性があると発表した。この工場は2週間の稼働停止措置が取られた。
同省によると、工場の川への排水口付近の大気を検査したところ、大気中に揮発性有機化合物をはじめとするいくつかの物質が検出された。また、原水ポンプ場の水のサンプルから検出された物質と同じ臭いがしたという。同省はすでに排水口の水を採取して成分解析を行っている。
断水は3日に全面復旧する予定だったが、水道会社アエル・スランゴールは同日に再びスムニェ川で異臭を検出したとしてさらなる断水措置を実施した。プタリン郡やフル・ランガット郡など463地区に影響が出たが、5日午後12時には全面復旧となった。