ペナンヒル　ユネスコの生物圏保存地域に指定-2021/09/17

国際連合教育科学文化機関（ユネスコ）は9月15日、ペナン州の観光名所の一つ、ペナンヒルを「生物圏保存地域」に指定した。
ペナンヒルはペナン島北部寄りにあり、標高は830メートル。1万2481ヘクタールあり、うち5196ヘクタールが湖。この湖はマレーシアで唯一の部分循環湖で、海底が塩水でその上に淡水の層からなっている。絶滅危機種のヒキガエルなどの生物が生息している。また、付近には貴重なマレーセンザンコウが生息しているほか、渡り鳥も飛来することから保存地域に指定した。
また、ペナンヒルの一部ともなるペナン植物園には200種以上のランを含む2400種以上の植物が植えられており、これも指定理由の一つとなった。
同州のチョウ・コンヨー州首相は「この指定でペナンの国際的な地位をさらに引き上げられる」と歓迎の意を示した。また、「ペナン州2030年ビジョン」の達成に向けて、人間と自然の調和関係を示す、有意義で持続可能な開発を進めるための足がかりになるだろうとも述べた。
生物圏保存地域は毎年追加される。現在まで世界131カ国に727カ所が指定されている。今回はタイやベトナム、サウジアラビアなどでも指定された。