
老舗ビスケットの成分に発がん性物質か=香港当局-2021/10/26
香港の消費者監視委員会はこのほど、マレーシアの老舗菓子業ハップ・セン・インダストリーズのビスケットとクラッカーに発ガン性物質が検出されたとの報告を受けて、調査していると発表した。
香港消費者評議会が10月18日に同社製のビスケットとクラッカーなどの60個のサンプルから発ガン性物質として知られるグリシドールやアクリルアミドが検出されたと発表。また、栄養成分表示にも誤解を招く表示が一部で見られるとも指摘。これを受けて、消費者監視委員会が調査に乗り出した。
これを受けて、同社は「マレーシアで製造・販売されているクリームクラッカーは人間が食べることに問題はなく、食品安全基準にも順守している」と声明を10月25日に発表した。
さらに、マレーシアの食品安全品質局は「ハップ・セン社の工場敷地内はHACCP(有害分析重要管理項目)の認証を保健省から受けている」とも発表し、現在同局が同社内で検証を行っているとしている。
ハップ・セン社は1957年に創設され、2000年に上場された。主力製品は「クリームクラッカー」で民族を越えて親しまれている。