CPTPP、マレーシアは来年半ばに批准へ-2021/11/11

政府は、包括的及び先進的な環太平洋経済連携協定（CPTPP）に関する費用便益分析（CBA）を最終的に終えた後、来年半ばまでにCPTPPを批准する予定を固めているようだ。アズミン・アリ上級相（兼国際貿易産業相）が明らかにした。
アリ上級相は「新型コロナウイルスのパンデミックの影響で批准への諸手続きプロセスが混乱したため、政府はCBAを再度実施する必要があった」と説明。CBAが終了したら、内閣から新たな委任を受け、引き続き批准に向けた政府内でプロセスを進めるという。
国際貿易産業省はこれまで、CPTPPの批准について、今年年末か2022年の第1四半期までに内閣からの委任を得る計画を明らかにしていた。
CPTPPはマレーシアをはじめ、日本、シンガポール、オーストラリアなど11カ国が2018年3月に発足について署名、同年12月30日に発効した。しかし、これまでにマレーシアの批准手続きは終わっていない。CPTPPをめぐっては、今年に入って以降、欧州連合（EU）を脱退した英国、そして中国と台湾がいずれも参加を目指している。