食品包装に釘　最高10万リンギの罰金に-2022/01/05

保健省のノール・ヒシャム衛生総監は1月4日、食品の包装にホッチキスの針や釘など危険物を使用して有罪となった場合、最高10万リンギの罰金刑または10年以下の禁固刑となると警告した。年末に子どもが間違って食品の包装に使っていた釘を飲み込んでしまった事例が発生したため。
健康情報サイトである「パブリック・ヘルス・マレーシア」のフェイスブックでは12月31日、ご飯を包む紙をとめるために使われていた釘をある子どもが飲み込んでしまい、手術を受けたケースを紹介。幸い、命に別状はなかったが、同衛生総監は「釘は食品に影響も及ぼす」と指摘して釘やホッチキスの針などを使わないよう注意を呼びかけた。
マレーシアでは近年まで食品の包装紙や唐辛子やソースを入れる小袋をホッチキスでとめていた。最近は輪ゴムなどに切り替わっているものの、地方では依然としてホッチキスを使ったり、中には釘を使っているものもある。
同衛生総監は、危険物を包装に使っている場合は最寄りの保健所に通報するよう強く求めると同時に危険物を使っている食品には手を出さないよう呼びかけた。