ズライダ商品相　近く統一党から除名か-2022/02/03

ズライダ・カマルディン・プランテーション産業・商品相が所属する統一党から近く除名される見通しだ。
同党の最高評議会のメンバーの半数が1月下旬に同相の除名に合意したという。同相はマレーシア国民党（PBM）に参加する旨をこれまでに報じられており、2度目の造反行動を起こす可能性が指摘されている。
ただ、PBMに移籍する証拠はないため、除名の正式決定は現在留保されている。同党は同相に質問を送っており、正式回答を待って決定を下す。統一党幹部らは「PBMに移籍するのであれば、大臣は更迭されるべき」と話している。
同相はもともと人民正義党（PKR）に所属し、副総裁まで務めた。2018年の政権交代後のマハティール政権で住宅・地方自治相として初入閣したものの、PKRを離党。同政権を崩壊させた議員の一人としても知られる。その後にムヒディン前首相が党首を務める統一党に参加して現職。
PBMはサラワク労働者党として知られていたが、昨年10月にPBMに名称を変更。サラワク州の地域政党から全国の政党に衣替えをし、近く行われるジョホール州議会選挙に候補を立てる予定。同相を引き込むことで知名度を上げたい思惑もあるようだ。