ナジブ元首相への民事訴訟　全資産凍結の判決-2022/02/10

政府系ファンド1MDB社の資金不正流用事件に絡み、同社がナジブ元首相に対して起こしていた民事訴訟の判決が2月8日にクアラルンプール高等裁判所であった。裁判所はナジブ被告の全資産の凍結を命じた。
ただ、毎月の生活費や訴訟費用など必要資金として最大10万リンギを引き出せることは認めた。この金額以上が必要の場合は別途裁判所での許可が必要になるという。
同被告は2週間以内に国内外すべての全資産を1MDB社に開示することも命じられた。資産を勝手に処分してはならないことも付け加えられた。
同社とその子会社は昨年5月10日に損害金額966億リンギの資産を回収するため、外国の金融機関2社を含む計9社と個人25人に対して22件の民事訴訟を提訴。今回の判決はその一部。