タカタ製搭載車で女性死亡 マレーシア、リコール対象
2016.07.28 政治・社会【クアラルンプール共同】マレーシアの首都クアラルンプール郊外で26日、同国製のホンダ「シティ」が別の車に衝突する事故があり、運転していた女性(44)が死亡した。警察が死因を捜査中だが、運転席に搭載されていたリコール(無料の回収・修理)対象のタカタ製エアバッグが破裂していた。
ホンダのマレーシア法人によると、この車は2005年に製造。持ち主にはリコールを告げる手紙が3度送られたが、修理はされていなかった。同乗していためいと息子2人にけがはなかった。
同法人は27日の声明で「正式な死因は決定していない」としながらも、遺族に弔意を表した。
マレーシアでは14年7月、03年型シティを運転していた妊婦=当時(43)=がエアバッグの破裂が原因で死亡、胎児も助からなかった。今年4月と5月にも死亡事故が2件起きたが、エアバッグの欠陥によるものかどうかは分かっていない。
ホンダは、マレーシア国内で計32万9059台のリコールを発表している。