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インドネシア カリマンタンに首都移転も隣接のサラワク州は経済効果を期待

インドネシア カリマンタンに首都移転も隣接のサラワク州は経済効果を期待

2019.08.29 政治・社会

インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は8月16日、同国の首都をカリマンタン島(ボルネオ島)に移転する計画を正式に表明した。

ジャカルタは人口過剰に陥っている上、海に面したジャカルタ北部が2030年までには地盤沈下で海面より低くなるとみられており、同国政府は移転を急ぐ。

ただ、ジョコ大統領は移転先について「カリマンタン島」とのみ表明しただけで、どの都市になるかは述べていない。

これまでに赤道直下の都市では世界最大級とされるポンティアナックをはじめ、バリックパパン、バンジャルマシンなどの都市が候補として挙がっている。

もし、インドネシアの首都が移転した場合、陸路国境を介して「隣接」することになるサラワク州のアブドゥル・カリム州観光・芸術文化・青年スポーツ相は13日、「同州への経済効果が大きくなるだろう」と歓迎の意を示した。特に電気などエネルギーをマレーシアから新首都へ輸出できる上、国境を越えた道路も敷設していることになると指摘した。


首都移転先のひとつとされるポンティアナック(写真:NatteVagon/Wikimedia Commons)

移転計画の詳細についてはまだ明らかにされておらず、実際に進められるのかどうかも不透明だ。

 

ボルネオ島は面積725,500平方キロあり、日本の国土の2倍弱の大きさを持つ。世界の島では面積で第3位の規模(地図:Astrokey44/Wikimedia Commons)

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