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AI使用の裁判、国内で初実施 コタキナバルの下級裁で

2020.03.05 政治・社会

サバ州コタキナバルの下級裁判所は2月20日、人工知能(AI)を使った裁判を実施した。国内で初めてのケースとなった。

「AI裁判官」により裁かれた法廷では、昨年10月にコタキナバル市内の道路で覚せい剤0・16グラムを所持していたクリストファー・ディヴィソン被告(26)に対する裁判が実施された。

法廷内には大きなスクリーンとコンピューターが設置された。被告側弁護士は被告がこれまでに模範的な態度を示しているとして罰金ではなく、保釈金での減刑措置を訴え、検察側と若干の審理を行った。

その後、裁判官はおもむろにコンピューターを開き、被告の麻薬所持量や前科、職業、年齢などを必要事項を入力。その後、「エンターボタン」を押したところ、スクリーンに「禁固刑9カ月」とする判決が表示された。

判決は2014年から2019年の間に同州とサラワク州で行われた判例などのデータベースを元に分析して出されるという。

この日はこのほかにも数件の裁判がAIをもとに実施されたが、弁護士のなかには「AI裁判官」の導入に反対する人もいる。この日はAIの初導入ともあって検事総長など司法界の主だった人もこの裁判を見守った。

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