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クアラルンプール市内には自転車専用レーンが整備されているものの、実際には十分に活用されていない現状がある。
特に、ジャラン・ラジャ・ラウト、ジャラン・トゥンHSリー、ジャラン・ゲレジャ、ジャラン・スルタン・イスマイルといった市中心部の主要道路では、自転車の利用者が少ない。
クアラルンプール市役所(DBKL)は2019年に「クアラルンプール歩行者・自転車マスタープラン(KLPCM)」を発表し、歩行者と自転車利用者にとって利便性の高いネットワークの構築を目指してきた。
この計画では、都市内の自転車専用レーンの総距離を2019年の32.9kmから2028年までに96.3kmへ拡張することが目標とされている。
このうち、市中心部およびダウンタウンエリアでは新たに11kmの自転車専用レーンを追加し、合計で26kmに拡大する計画がある。
しかし、自転車通勤を推進する「バイク・コミュート・マレーシア(Bike Commute Malaysia)」のディレクターであるジャスティン・リー氏は、市中心部に専用レーンを整備すること自体は評価できるものの、実際に市内で自転車が主要な移動手段として選ばれていない点を指摘する。
同氏は、「DBKLは市中心部だけでなく、自転車利用者の多い住宅地にも目を向け、専用レーンの整備を優先すべきです」と述べ、より実用的な自転車インフラの展開が求められるとの考えを示した。