パンタイ地区の下水処理場 4年以内に処理能力超える
2016.12.02 政治・社会国家監査院は11月21日、2015年監査報告書第2弾を発表した。このなかで監査院はクアラルンプール市内のパンタイ地区にある第2下水処理場について指摘。9億8300万リンギを投じて2011年からエネルギー・緑化技術・水省が主導して建設しているこの下水処理場は完了したとしても2020年までには下水処理能力を超えるうえ、この下水処理場がカバーする新開発地区の下水処理対応は2035年までにはできなくなるとの監査結果を発表した。
監査院の調べでは、まだ建設中にもかかわらず、工事完了証明書が発行されていたうえ、建設工事は「非常に低質」とも指摘。設備が壊れていたりするなどさんざんたるもので、包括的な計画をもとで設計なども見直す必要があるとした。
この下水処理場は6700ヘクタールをカバーするもので、クアラルンプール中心部の一部やスントゥル地区やオールド・クランロードのほか、スランゴール州プタリンジャヤの下水を処理する。
また、監査院は同報告書内で、連邦政府や州政府に対して247件の是正を促した。うち98件が連邦政府で、149件が州政府に対するものだった。第1弾は今年5月に発表している。(Mtown)