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混み合う空港、白昼テロ 女2人、一瞬の隙に接近
混み合う空港、白昼テロ 女2人、一瞬の隙に接近
2017.02.27
政治・社会
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏(45)の13日の暗殺は、監視カメラが至るところに設置され、多くの人々で混雑する国際空港で白昼実行された。女2人による一瞬の隙を突いた「毒劇物テロ」。韓国政府の分析や現地報道などを基に事件を再現した。
マレーシアのクアラルンプール国際空港。13日午前9時ごろ、正男氏はマカオ行きの便に乗るため格安航空会社(LCC)の自動チェックイン機で搭乗手続きをしていた。24時間体制で警備員らが働く空港では、朝から大勢の旅行者も行き交っていた。
そこへ若い女2人が接近、うち1人が正男氏の身体に接触した。毒物とみられる物質を吹きつけたとの情報もあり、正男氏は直後、空港スタッフに「何者かに後ろからつかまれ顔に液体をかけられた」と助けを求めた。
頭痛を訴えた正男氏は、空港の医療室に運ばれた後、付近のプトラジャヤの病院に向けて救急車で搬送されたが、病院到着を前に死亡した。
正男氏を襲撃したとみられる女2人のうち1人は、空港の監視カメラが捉えていた。白い長袖のTシャツに、短めのスカート姿。車乗り場のような場所にいるのが写っており、映像が記録した時間は午前9時26分だった。女2人は1台のタクシーに同乗し逃走した。
韓国情報機関、国家情報院は「毒劇物によるテロ」が濃厚だと分析、凶器に毒針やスプレーが使われた可能性にも言及した。(共同)
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