デング熱予防策 蚊のウィルス撃退実験を開始へ
2017.02.17 政治・社会保健省は近く、ネッタイシマネカなどがもつデングウィルスの増殖を抑えるため、ボルバキアに感染させた蚊を試験的に野外に放出する。スランゴール州の一部地域に放出し、いい結果が得られれば、その他の地域にも放出する。スブラマニアム保健相が6日に明らかにした。
デングウィルスは蚊の体内で増殖し、その子孫にウィルスは伝わっていく。ボルバキアとは昆虫に共生する細菌で、これまでの実験では、これに感染した蚊と交尾した後、その子の体内にはデングウィルスの増殖が抑えられたという。蚊を殺さずに体内のウィルス自体をなくすことでデング熱の予防につなげたい考えだ。
この実験プロジェクトは医療研究所(IMR)と英国のランカスター大学、豪州のメルボルン大学が共同で行う。(Mtown)