連邦相 ペナン州を直轄区へ 各界から猛反発
2017.02.17 政治・社会トゥンク・アデナン連邦直轄区相はこのほど、ラジオでのインタビューでペナン州やクダ州ランカウィ島、マラッカ州の一部、パハン州ティオマン島を連邦直轄区にしてはどうかと発言した。これに対し、ペナン州政府や与党、法律家などから厳しい批判を展開している。
同相は連邦直轄区にしたい理由として、上記地域のマレー人を支援するためとした。特に住宅価格は連邦直轄区にした場合はさらに下げられると述べた。
これに対してペナン州のリム・グアンエン州首相は猛反発。連邦直轄区相の意向を突っぱねるため、「アイ・ラブ・ペナン」キャンペーンを推し進めたいと強調した。
また、同州では野党となる国民戦線(BN)のテン・チャンヨー・ペナン支部長が「だったら、すべての州を連邦直轄区にすればよい」と不快感を示し、マレーシア華人協会のタン・テイクチェン・ペナン支部長も「ペナン人をバカにした話で大臣の発言はあまり賢いとはいえない」と述べ、なぜ直轄区にしないといけないのか理解できないとした。
クダ州政府も8日、この案に対して猛反発。歴史的にクダ・スルタンの土地であったペナン州の土地の返還も求めていきたいとして、別の問題が発生する様相も呈してきた。同相はこれまでにも失言や暴言が絶えない。(Mtown)