デング熱で邦人女性死亡 日本大使館が注意喚起
2017.02.06 政治・社会在マレーシア日本大使館は1月22日、19日にマレーシア国内で30代の日本人女性がデング熱で死亡したことを明らかにし、在住日本人に対して注意喚起を発出した。デング熱は蚊を媒介して感染することから、大使館は蚊に刺されない予防措置を取るようにし、発症した場合には早期に病院などの医療機関を受診するよう呼び掛けている。
マレーシア保健省によると、2016年のデング熱感染者数は前年比で16%減となった。死亡者数も激減しているが、年末から降り続く雨により蚊の繁殖源が再び増加している可能性がある。
昨年7月にはフィリピンから帰国した日本人女性が新潟県でデング熱で死亡している。また、蚊からはジカ熱にも感染する可能性があり、十分に注意が必要だ。
デング熱は感染してから3~7日で発症し、高熱のほか、頭痛や筋肉痛、倦怠感が出る。3~5日ほどの発熱が続き、胸部から四肢、顔面に発疹が出現する。特効薬はなく、安静にしていることが重要で、通常は1~2週間で回復する。死亡率も1%以下だが、デング出血熱に感染すると死亡率は10%前後にまで増加。適切な治療をしていない場合は40~50%が死亡すると言われている。デング出血熱はデング熱とほぼ同様に発症するが、鼻血などの出血を伴うことがある。いずれにしても、蚊を媒介とするため、長ズボンや長袖を着用するか昆虫忌避剤などを使用して蚊に刺されないようにすることが肝要だ。(Mtown)