ホームマレーシアニュース国内初のジカ熱感染者を確認 シンガポールからの帰国者 国境などで検疫を強化

国内初のジカ熱感染者を確認 シンガポールからの帰国者 国境などで検疫を強化

2016.09.09 政治・社会
スブラマニアム保健相は1日、ジカ熱感染者を国内で初めて確認したことを明らかにした。スランゴール州クランに住む女性(58)で、感染して入院した娘をシンガポールで見舞った後に感染したようだ。   同相によると、女性とその夫は8月19日にシンガポールを訪問し、娘を見舞った。21日にマレーシアに帰国したが、28日に発熱と発疹がおき、30日にクリニックで診察を受け、尿検査をしたところジカ熱を診断された。夫とその家族にはまだジカ熱の症状は出ていないという。   8月31日時点でシンガポールでジカ熱の感染者数は115人に達している。うちマレーシア国籍の感染者は5人。シンガポールでは8月28日に初の感染者が確認され、以後、感染者数が激増。感染者はインドや中国、バングラデシュなど外国人が約半数を占めるが、地元住民も多数含まれている。また、インドネシア政府は8月30日、同国スマトラ島のジャンビ州で1人がジカ熱に感染したことを明らかにした。タイでは今年に入ってすでに97人が感染していることがわかっている。   同相はシンガポールに滞在する場合は防虫剤や長袖、長ズボンで蚊に刺されない対策をするよう呼び掛けた。 この事態を受けて、マレーシア保健省はジョホール州での往来が激しい国境やシンガポールから直行便のあるクアラルンプールやペナン、ランカウィといった空港でも検疫を強化している最中だった。   日本の厚生労働省は同月29日にシンガポールをジカ熱流行地域に指定。妊婦が感染すると子どもが小頭症の原因になるとされていることから、同省は妊娠中または妊娠を予定している人に対して、シンガポールへの渡航を控えるよう呼び掛けている。なお、同省はアジアでの流行地域としてインドネシア、タイ、フィリピン、ベトナムをすでに指定している。   ジカ熱は、デング熱と同じルートでヒトスジシマカなどを媒介蚊として広がるほか、性交渉でも感染が確認されている。刺されてから潜伏期間は3~12日ほどで、発症すると発熱や発疹、頭痛、筋肉痛などの症状が出る。(Mtown)   写真:空港でのジカ熱に関するチラシ http://www.nst.com.my/news/2016/08/168837/malaysia-beefs-border-checks-singapore-following-zika-scare
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