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日本供与の巡視船披露 マレーシア、対中国念頭に

2017.04.06 政治・社会
【ランカウイ共同】南シナ海で軍事拠点化を強める中国を念頭に、日本が警備強化のためマレーシアに供与した大型巡視船2隻のうち1隻が21日、同国北部ランカウイ島で披露された。
在マレーシア日本大使館によると、日本が海上保安庁の引退船を外国に供与するのは初めて。
式典にはマレーシアのナジブ首相やヒシャムディン国防相らが出席。同席した田中良生国土交通副大臣によると、船上でのナジブ氏との会談では、特定の国を意識した発言はなかったが「海の上での法の支配は毅然たる態度で守っていく」との方針を確認し合ったという。
マレーシア海上法令執行庁のアハマドプジ長官は「優れた性能と装備でマレーシアの警備能力はかなり強化される」と期待感を示した。巡視船は同庁が所有する最大の船舶になるという。
昨年3月、東部ボルネオ島沖の南シナ海で、マレーシアの排他的経済水域(EEZ)に中国海警局の船舶や多数の中国漁船が進入。その後、マレーシア政府が日本側に「船の提供」を求めた。巡視船は全長約90メートル。釧路海上保安部(北海道)の所属だったのを改修、今年1月に引き渡された。もう1隻は5月に現地入りする予定。
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