スー・チー氏を批判 マレーシア首相
2016.12.16 政治・社会【クアラルンプール共同】マレーシアのナジブ首相は4日、ミャンマーでイスラム教徒少数民族ロヒンギャが迫害されている問題を巡り「(ミャンマー国家顧問兼外相の)アウン・サン・スー・チー氏は何のためにノーベル平和賞を受賞したのか」と批判した。首都クアラルンプールで開かれたロヒンギャ問題の抗議集会に異例の参加をして述べた。
ナジブ氏は、イスラム教徒が多数を占めるインドネシアのジョコ大統領にも同様の集会を開くよう呼び掛けるという。
ミャンマーのメディアによると、同国高官は集会に先立ち「内政に干渉しないという東南アジア諸国連合(ASEAN)の原則を守ってもらいたい」と不快感を示した。
マレーシア外務省は3日、周辺国に大勢のロヒンギャが逃れていることから「内政問題ではなく国際問題だ」と反論し、ミャンマー政府に「民族浄化」を止めるよう求める文書を発表した。