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さまよう有害廃棄物 外国船がクラン港に投棄試み

さまよう有害廃棄物 外国船がクラン港に投棄試み

2016.11.15 政治・社会
環境省環境局は3日、ルーマニアから運搬された有害廃棄物をスランゴール州クラン港に投棄しようとしていた香港船籍に対し荷降ろしを禁じ、香港への出港措置を出した。積荷はヒ素やカドミウムを含んだ177トンあまりの有害廃棄物の疑いが強いという。
この船は2015年12月9日にルーマニアで有害廃棄物を積み、今年3月頃に中国・上海に寄港。上海当局が積荷を検査した結果、有害廃棄物である疑いが強かったため、5月に出港を命じた。
さらに香港に1カ月ほど停泊した後、マカオに寄港したが、ここでも強制出港を命ぜられた。船はマレーシアに向かうことを決め、10月29日未明にクラン港に有害廃棄物をコンテナ8台に積んで到着した。
当局はさらなる調査した結果、有害廃棄物は11月4日にも別の船がコンテナ27台に分けて寄港することが発覚。また、当局は香港の日刊紙『東方日報』からの通報で、総量2723トン分の廃棄物をコンテナ123台に分けてマレーシアに運んでいるとの情報を受け取り、4日以降も断続的に運搬してくるとみて警戒している。当局は積荷検査をせずに出港命令をする方針だ。
マレーシアの港では過去にも有害廃棄物を積み込んだ船が入港したことがある。積荷を下ろそうとして捕まり起訴されたが、裁判所の審理中に運送会社が破産したため、政府が数百万リンギを投じて処分したこともあったという。(Mtown)
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