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北朝鮮は「ならず者国家」 マレーシア観光相が批判

北朝鮮は「ならず者国家」 マレーシア観光相が批判

2017.03.03 政治・社会
【クアラルンプール共同】北朝鮮の金正男氏殺害事件を巡り、マレーシアのナズリ観光・文化相は23日、北朝鮮を「ならず者国家」と痛烈に批判し、「マレーシア人に北朝鮮訪問は勧めない。彼らは何をするか分からない」と語った。マレーシア紙スター(電子版)が伝えた。
両国はビザなしで国民が相互に行き来できる友好国だったが、事件後に関係は急激に悪化。マレーシアは20日、駐北朝鮮大使の召還を発表した。
ナズリ氏は、北朝鮮側が正男氏の早期の遺体引き渡しを要求、マレーシア側の捜査を批判していることに強い不満を表明。「北朝鮮はならず者国家だ。ここは北朝鮮ではなく、マレーシアだ。私たちの法律がある」と強調した。
【物知り博士】
マレーシアと北朝鮮の外交関係は長い。ナジブ首相の父、ラザク第2代首相が73年に北朝鮮と国交を樹立し、すでに40年以上も友好関係を保つ。しかし、両国が互いに大使館を設置するのは2003年で、2009年からマレーシア国籍の人はビザなしで渡航できるようになった。2011年から3年間、高麗航空のクアラルンプール~平壌便が週1便で運航していたが、その後に廃線。マレーシアは今年1月に高麗航空に対して、国連安保理の対北朝鮮制裁決議にもとづき、領空内の飛行や空港の利用禁止などの措置を取った。
貿易関係では北朝鮮はパーム油やゴムを輸入し、マレーシアは鉄鋼類を北朝鮮から輸入している。また、サラワク州と北朝鮮は特別協定に基づき、同州のスランティク石炭鉱山で北朝鮮国籍300人が労働者として働いている。
文化面では、北朝鮮料理屋が数年前にクアラルンプール中心部で開店したほか、スランゴール州プタリンジャヤにあるヘルプ大学は2013年に金正恩第一書紀に対して名誉博士号を授与。また、同大学には複数の北朝鮮出身の学生もいるようだ。(Mtown)
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