北朝鮮人労働者176人が行方不明
2017.04.10 政治・社会サラワク州で橋の建設や鉱山で働く北朝鮮国籍の労働者176人が3月後半あたりから行方不明になっていることがわかった。私物などすべて残したまま消えており、地元では何が起こったのか首をかしげる。
同州の出入国管理局は176人が州外に出た記録はないと明言。このため、「州内のどこかにいるはず」としている。ただ、プトラジャヤの同局本部からこの件については現在敏感な外交交渉が行われているため、コメントを出すなとの通達があったという。当局は行方を知っているものとみられる。
3月30日に報じた『ボルネオ・ポスト』によると、労働者のほとんどは40歳以上で、真面目に働いていたが、他国の労働者とはほとんど話をしなかった。食事なども自炊しており、軍隊のように動いていたと建設現場で働いた同僚は語る。
マレーシアと北朝鮮は1973年から国交があり、サラワク州は北朝鮮との特別協定に基づき、橋の建設やスランティック石炭鉱山で北朝鮮労働者が働いている。(Mtown)