汚職容疑の公務員など逮捕 1000人超える
2016.11.18 政治・社会ポール・ロウ首相府相は8日、過去3年に汚職容疑で逮捕された公務員と政府系企業幹部が1037人に達し、1億7000万リンギ以上を押収したことを国会で明らかにした。
逮捕された公務員は623人(2014年は225人、2015年は398人)で、政府系企業幹部は9人(2014年は2人、2015年は7人)。今年1~9月の間の公務員の逮捕者数は388人で、政府系企業幹部は17人で、今年通年の逮捕者数は昨年を大幅に上回るとみられる。
また、押収した金額も2014年は1億1200万リンギ超で、2015年は3078万リンギと減少したものの、今年9月までは2755万リンギをすでに超えており、昨年の金額を超える見通しだ。
さらに、2010年から今年7月まで懲戒免職を受けた公務員と政府系企業幹部は5778人であった一方、3万1263人が懲戒処分を受けた。このなかには30カ月の職務停止が2369人、24カ月間にわたる報酬を受け取る権利の喪失が4370人、賃金7日分の罰金が4370人などとなった。
反汚職委員会(MACC)のズルキフリ委員長は8日、就任100日目を記念して国民に対して「警告書」を発行。このなかで汚職撲滅に改めて強い決意を示したと同時に、国民に対して汚職につながる行為はしないよう戒めた。(Mtown)