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地方・地域開発省事務次官を汚職容疑で逮捕

地方・地域開発省事務次官を汚職容疑で逮捕

2017.01.13 政治・社会
反汚職委員会(MACC)は4日、地方・地域開発省のモハンマド・アリフ事務次官(59)とその息子2人を汚職容疑で逮捕した。現職の事務次官が逮捕されたことで、連邦政府にも衝撃が走っている。
アリフ容疑者はスランゴール州スバンジャヤの自宅から出勤間際に逮捕された。12時間の家宅捜査では自宅から300万リンギ相当の金の延棒と現金、ブランド物のハンドバック150個、高級時計、高級自動車が押収された。また、複数の銀行の貸金庫からは金塊8キロ(150万リンギ相当)や現金100リンギが発見されたうえ、首都圏に容疑者の家族名義で10筆以上の土地が購入されていたこともわかった。MACCは内国歳入庁とも連携し、汚職に手を染めていたとみられる2010年ごろからの納税記録も捜査。未納だった場合は脱税容疑の疑いもかけられる。
同容疑者は2015年10月から同省の事務次官を務め、直接業者を指名して開発事業をすすめ、見返りに現金など受け取っていた容疑がかけられている。MACCは前職の農務省事務次官時代にも汚職に手を染めていたとみて追及している。同容疑者は公務員として33年間勤めており、これまでに国内取引・協同組合・消費者行政省の副事務次官などを歴任している。
また、容疑者に業者などからの「貢物」を受け取って保管していた29歳の男性も逮捕された。
イスマイル・サブリ地方・地域開発相は5日、神妙な面持ちで「MACCに全面的に協力する」と述べるにとどめた。
このケースはMACCにとって今年最初の大物逮捕となった。ただ、MACCは公務員ばかりをターゲットにしており、一部からは政治家がなぜ逮捕されないのかといった疑問の声も上がっている。(Mtown)
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