大戦時の日本の沈没船、ロンピン沖で発見
2016.10.19 政治・社会パハン州ロンピン沖にあるプラウ・ベルハラ周辺で9月28日、ダイバーのグループが太平洋戦争中に沈没した油槽船「暁心丸」とみられる船体を発見した。
グループはタツノオトシゴとナマコのリサーチのために潜っていたもので、二つに分断された船体は40メートルほど離れた、それぞれ深度21メートル、深度23メートルの浅い場所で見つかったという。
最初に発見したファズリー・エルワン・カマルディンさん(29)は船体附近で砲弾や日本酒の瓶を発見し、調査のために持ち帰ったという。
「暁心丸」は戦時中の1944年に日立造船桜島工場(大阪)で建造され、同年12月19日、時化のために北緯3度14分、東経103度40分の地点で座礁。船体が分断されて沈没した。ベトナム・サイゴン(現ホーチミン)外港からシンガポールに向っていたもので、兵員を含む乗組員44人が行方不明となり、13人がエンダウ附近に漂着した。
(10月4日)