海外渡航のIS支持者68人の旅券を無効
2016.08.19 政治・社会ザヒド副首相は8日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」を支持してシリアなどに渡ったマレーシア国籍の68人の旅券を無効にしたことを明らかにした。旅券が無効となったことでマレーシアには帰国できなくなった。
この措置は7月末のナジブ首相の指示に基づくもの。
68人には全財産を投げ打ってシリアに渡航した2家族も含まれる。渡航前はスランゴール州シャーアラムとペラ州イポーで生活していたが、自宅や車などを売却して3歳から11歳の間の子どもも連れて渡った。この家族らはシリアでトイレや道路の掃除で生活を立てているもようで、政府当局に「後悔している」と伝え、帰国したい意向を示しているという。しかし、ザヒド副首相は「国と宗教を裏切ったので妥協しない」としてマレーシア人として認めずに「勘当」を決定した。
ザヒド副首相はまた、「ISの危険は差し迫っている」とも述べた。国内のIS関係者はこれまでに10個の手投げ弾を持っていると指摘。2個は先日のクアラルンプール市プチョン地区のナイトクラブで使用され、残り8個の行方を追っており、再び爆弾事件が起こる可能性があるとも示唆した。(Mtown)