政府、KLへの小型二輪車の乗り入れ禁止を検討か
2017.01.31 政治・社会アドナン連邦直轄区相は15日、クアラルンプールへの小型二輪車の乗り入れ禁止を今後検討したい意向を明らかにした。地元のスラングで「カプチャイ」と言われる、アンダーボン型二輪車で排気量が50~150CCのものを対象にするようだ。
検討理由として二酸化炭素排出量の削減を挙げた。ただ、小型二輪車は貧困層の多くが利用しているため、同相は公共交通機関が安価で利用できるようになった後を条件として乗り入れ禁止の有無を検討する可能性を指摘している。
検討理由は環境対策だけではなく、交通事故件数の減少や多発する二輪車泥棒の防止も含まれているようだ。
同相の発言に対し、リアウ運輸相も「小型二輪車の二酸化炭素排出量が環境に与える影響の調査を実施してから」と述べた。ジュナイディ天然資源・環境相はまた、科学的な根拠を示してからと慎重な姿勢を示し、大型車両の規制を先にすべきではとも語った。クアラルンプールのアミン・ノルディン市長は「小型二輪車の乗り入れ禁止は必要ない」と述べたうえで、大型車両のKLへの乗り入れ規制は行っていると反論。午前6時半から9時半までと午後4時半から7時半までは市内には入れないと述べた。(Mtown)