聖典『コーラン』の世界最大級の印刷工場稼働へ
2017.06.02 政治・社会ザヒド副首相は5月20日、イスラム教徒の聖典『コーラン』を印刷する世界最大級の工場「ナシュルル・クルアン」を近くオープンすることを明らかにした。
場所はプトラジャヤ東部のプレシント14の約2ヘクタールの土地で、2015年から政府が6000万リンギを投じて建設している。印刷工場は年間300万冊まで印刷できるが、当面は100万冊を印刷する。マレー語や英語のほか、中国語、クメール語、タイ語、ロシア語といった多言語による聖典を刷る予定だ。
『コーラン』を専門として印刷している現在の世界最大の工場は、サウジアラビアのマディナにある「ファード王コンプレックス」。年間1000万冊を印刷し、対応言語は39言語にのぼる。
プトラジャヤでの工場が稼働すると世界で2番目に大きい『コーラン』専門の印刷工場となり、東南アジア地域では最大となる。(MTown)