汚職撲滅インセンティブ導入も奏功せず
2017.01.31 政治・社会反汚職委員会(MACC)のシャムスン・バフリン副委員長は、公務員に対して汚職撲滅のインセンティブを導入しているものの、ほとんど奏功していない実情を明らかにした。
MACCのインセンティブは、業者側が賄賂として提供した際にMACCに通報すれば、その同等額をインセンティブとして通報者の公務員に贈呈するというもの。例えば、1万リンギを業者が提供して通報すれば、1万リンギがMACCを通じて公務員に贈呈される。通報すれば、最低でも500リンギは手に入るというインセンティブだ。
しかし、国内に160万人の公務員がいるにもかかわらず、これまでにこのインセンティブを利用した公務員はわずかに162人。これまでに全体の0・01%しかMACCに通報しなかったという。
MACCは公務員の汚職撲滅に力を入れ、こういったインセンティブをもっと活用するよう呼び掛けたと同時に、公務員が積極的に汚職を否定するような姿勢になるよう求めた。(Mtown)