KLのホテル客室 今年は2000室以上がオープン
2022.05.05 経済・現地企業クアラルンプール市内ではホテルの客室2000室以上が年内に新たにオープンする見込みだ。不動産サービスのCBREがこのほど発表した「2022年クアラルンプールのホテル市場の展望と将来性」で明らかになった。
それによると、年内に開設される主なホテルは、フェアモント・クアラルンプール(690室)、コンラッド・クアラルンプール(544室)、パークロイヤル・コレクション・クアラルンプール(535室)、アマリ・クアラルンプール(252室)、高層ビルPNB118内の「パークハイアット・クアラルンプール」(232室)、ケンピンスキーホテル・クアラルンプール(160室)など。
さらに、2023年から2025年にかけてはキンプトン・クアラルンプール(471室)、エディソン・クアラルンプール(350室)など4ホテルの開業が見込まれ、1260室が新たにオープンする。
クアラルンプール市内でのホテルチェーン別で見ると、2021年現在でマリオット・インターナショナルが15軒(5189室)と最も多く、現在さらに1142室の4軒を建設中。次にOYOルームズの12軒(667室)が多い。アコール・ホテルズは3271室の8軒を所有し、さらに2710室の9軒を建設している。ヒルトン・ワールドワイドは4軒(1582室)で、2軒(966室)を現在建設中だ。個人運営のホテルは142軒と最も多く、こちらは2万8770室を提供する。クアラルンプール市内には現在4万4922室があり、さらに今後1万3313室が設置されるという。
また、2021年のホテルの種類別では格安が23%と最多。准高級22%、中級19%、上中級15%、高級12%、最高級8%だった。2024年までは高級ホテルの部屋数が増加するとみられている。
レポートではまた、2021年末にクアラルンプール国際空港(KLIA)の利用者数が急増し、さらに多くの国も国境を開放していることから、今年の観光業界は回復していくとの見通しを示した。