MAVCOM、エアアジアXに利用客への補償を改めて勧告-2021/11/23

マレーシア航空委員会（MAVCOM）はこのほど、格安航空（LCC）エアアジアの中長距離部門エアアジアX（AAX）に対し、同社が現在行っている債務再編に対する意見を綴った書簡を送付した。
MAVCOMは、AAXに対して、同社が10月18日に公表した「航空券を購入した消費者を債権者として扱い、購入額の0.5％のみを支払う」という提案を再検討するよう明確に求めた。再検討について「航空旅客はAAXに対して商品の販売、サービスの提供、融資を行ったのではなく、フライトに先立って航空券の購入代金を支払っているに過ぎない」と指摘。航空旅客を「債権者」に分類すべきではないとの見解を示した上で、「AAXは航空券の購入代金を払い戻すべきである」という立場を改めて表明した。
影響を受けた航空旅客に対する適切な払い戻しを行わない場合、MAVCOMは2015年マレーシア航空委員会法（「法律771」）に基づく権限の行使を行う可能性があると警告している。
一方AAXはこれまで、MAVCOMとのやりとりや公開された声明の中で、フライトキャンセルのためにフライトを利用できなかった旅行者への払い戻しを行うと繰り返し表明しているが、具体的に履行できていない。