
海外から帰国の閣僚、自宅隔離せず非難殺到-2020/08/21
モハマド・カイルディン・プランテーション産業・商品相は7月6日にトルコからの帰国後、自宅隔離を行わないまま、同月13日に国会に出席していたことがわかった。
自身はソーシャル・メディア上で標準運用手順(SOP)に従わない人を批判しており、野党は隔離をしなかったことや自身の矛盾した言動に非難している。
野党のテレサ・コ議員は先に、同相が帰国後に隔離していないと指摘。同相側は8月19日、トルコに7月3日から6日まで首相の許可を得て私的に訪問していたことを認めたものの、帰国直後のPCR検査では陰性だったと述べたうえ、「訪問時はトルコはグリーンゾーンだった」と反論した。
しかし、トルコでは7月上旬の感染者数は20万人を越えており、「グリーンゾーン」とは認められていない。
これに関して保健省のノール・ヒシャム事務次官(衛生総監)は19日、「大臣は自宅隔離を行うべきだった」として法令に違反していると述べ、捜査を開始するとしている。
閣僚の間では先に「フィジカル・ディスタンシング」を守らなかったり、集団でランチを楽しんだりするケースが発覚しており、閣僚が先頭に立ってSOPの順守が求められている。