EPF加入者の50%超 1万リンギ以下の貯蓄
2023.01.26 政治・社会年金の一つである従業員積立基金(EPF)の55歳以下の加入者の51.5%に達する約677万人の貯蓄額が1万リンギ以下になっている。前年同期で9.7%増となり、EPF関係者は危機感を募らせている。
EPFのヌルヒシャム・フセイン最高戦略責任者が1月25日が明らかにした。
同氏は「非常に憂慮すべき問題だ」と指摘。EPFは本来、定年後に支給されることになっているが、パンデミック時に引き出しが可能となったため、510万人の加入者が多くを引き出してしまった。引き出し総額は1450億リンギに到達したという。引き出したうち76%がマレー人を含むブミプトラだった。
また、ブミプトラの貯蓄平均額は2021年末は6600リンギだったが、2022年末には4700リンギにまで低下した。
同氏は「再構築する必要がある」とも述べ、向こう3~5年にかけてパンデミック以前の水準に戻したい考えを示した。